侍プロフェッショナル
教会に関わっていると、ある種の難解な教理と、その崇高な理念ゆえ、どうしても現実とのギャップが見えてきてしまうことがある。
例えば、一見謙遜に見える人も、実は傲慢であったり。
もちろん、本物の達人がいることは確かだが、あまりに教理や思想に囚われすぎて、その虜になって自家撞着から抜け出せないでいる人もいる。
かつて、そんな中に現れたのが、私にとっては尾畠春夫さんでした。
なぜか、この人の素の生き方が、どうしても頭から離れない。
2歳児を見つけた「ボランティアのプロフェッショナル」
スーパーボランティア尾畠春夫
マスコミには一部しか切り取られず、出ていませんが、その人生は真似できません。
かけた情は水に流せ。
受けた恩は石に刻め。
何よりも、その行動と実践力に、多くの人は追いつけない。
そもそも月5万5000円の年金生活者ですよ。
「ボランティアとは」というより、「人生とは」について、その意味を改めて考えさせられる時があります。
報酬を一切求めず、ただ幼な子の命が無事だったことに涙
これではまるで「七人の侍」ではないか。
侍の心を持つ尾畠さんの生き方は、あまりに学ぶべき要素が大きい。
「英雄とは、己が視界に入る全ての人間を背負う者」
重みがあり、涙さえ誘う。(まるで、オールマイトぢゃねーか)
我々は仮に、真理に出会ったとして、「真理を知る」ということと、「知って、実際にその道を歩む」ということは、大きく違ってくることに気づくはずだ。