ジブリ「君たちはどう生きるか」 VS 男塾「貴様らはどう死にさらすか」
今回は、コーヒータイム的な感じです。
宮崎駿も高畑勲も才能ある方で、私は「ルパン三世」が好きだったので、べつに新作「君たちはどう生きるか」の内容に対してのコメントではありません。例の「火垂るの墓」が、昔から引っ掛かる内容だったので、そちらの方を少しだけ扱います。
高畑勲・宮崎駿が手がけた『ルパン三世』ファーストシリーズ | スタジオジブリ 非公式ファンサイト【ジブリのせかい】 宮崎駿・高畑勲の最新情報
ルパン三世のテーマ'80 - You & Explosion Band | 大野雄二ベスト・ヒット・ライブ 2022.01.28 at 東京国際フォーラム ホールA
私の抱く違和感を、同じように宮崎駿監督が書いている記事を見つけました。
背景などを考察していくと、こういった類の多くのドラマや映画は、左翼価値観で、当時のリアルを勝手な解釈で捻じ曲げていっている気がします。
しかし「トトロ」と「火垂るの墓」を同時上映とは、なんとトラウマ級のカップリングをしたものか。ほとんど暴力に近い構成だと思う。
大人向けと子供向けを強引にカップリングしている。しかも凄まじい明暗。
昔「インディージョーンズ」と「遊星からの物体X」を、カップリングで見た時を思い出しましたが、それ以上の落差です。
あの時は、先に「インディー」を見て、そのあとに「遊星」を見たものだから最悪でした。何とも暗~~~い気分の後味が、ずっと尾を引いてしまいました。
見る順番は本当に大切。
リンクさせて頂きます。
『火垂るの墓』は高畑勲監督によって1988年4月にアニメ映画化された際に、『となりのトトロ』と同時上映されました。そのため『トトロ』のファンタジックな世界観に魅了された直後、『火垂るの墓』を見て、リアルな惨劇にトラウマ級の衝撃を受けた人も少なくありません。そんなトラウマ作品として有名な『火垂るの墓』の主人公・清太は、最終的に死んでしまうのですが、一部で「本来は死なずに済んだはず」と言われています。
ーーーーーー
「軍事マニア」としても有名な宮崎駿監督も、清太の描かれ方に対してコメントしています。『風の谷のナウシカ』の解説本「ナウシカ解読」でのコメントですが、意訳すると宮崎監督「海軍の互助組織は強力で、士官が死んだらその子供を探し出してでも食わせるから有り得ない話」と指摘しています。清太は本来、海軍将校の子供であるため、餓死という惨めな最期を迎えるのは、当時に詳しい人の目から見ても、やはりおかしいそうです。
でしょうね。
残念ながら、この作品は、左翼のプロパガンダに利用されやすい性質を持っています。
自身の勉強のため、以下は「君たちはどう生きるか」の原作に関してのリンク。
本書は軍国主義による閉塞感が高まる1930年代の日本において、少年少女に自由で進歩的な文化を伝えるために企画された「日本少国民文庫」のうちの1冊である。
丸山眞男は、子供であるコペル君が現実を観察し、色々な事を発見していく過程をごく自然に描く作者の筆致と、叔父さんからの手紙という形で主人公の発見を補完する構成を称賛している。また本書の題ともなっている「君たちはどう生きるか」という問いかけには、「いかに生きるべきか」という倫理的な問題だけでなく、どういった社会科学的な認識のもとで生きていくかという問題が提示されている点を評価している。
君たちはどう生きるか - Wikipedia
でも私はこちら。今、再び、この本が必要な時が来た。
~民明書房より~
「真!男塾」より